Pudu Roboticsより、ディスプレイ付き配膳・受付ロボット「KettyBot」の次世代モデル「KettyBot Pro」が登場。今回は料理を指定のテーブルまで届ける「配膳モード」、店頭に立ってメニューや動画を流す「集客モード」、お客様を席までご案内する「案内モード」、おすすめメニューを紹介しながら店内を「巡回して追加注文を訴求する「巡回モード」、空いたお皿を下げる「回収モード」など、用途に合わせた5つのモードで、スタッフのかゆいところに手が届く便利な機能を1台でまかなうほか、コンパクト設計で最小幅55cmの狭い通路を通り抜けることが可能となった、同モデルをご紹介する。

「KettyBot Pro」は、新しい「RGBD深度カメラ」を搭載したモデル。「RGBD深度カメラ」とは、通常のRGBカメラと深度センサーを組み合わせたカメラ技術で、色情報（RGB）に加えて、対象物までの距離（深度）を同時に測定することができるため、ロボットの周囲にある物体の位置や距離を正確に把握することができ、障害物を検知して自動的に回避します。これによって、狭い通路や混雑した空間でも安全に移動することができます。

また、この「回避する能力」を向上させる超広角レンズにより、最小幅55cmの狭い通路を通り抜け、忙しい店舗でも完璧な動作が可能となったほか、サスペンションを改善し、安定性をアップさせた。小さな店舗でも導入しやすく、狭い通路でも安全に料理や空いたグラスを運ぶほか、かばんなどの荷物やトイレに立つお客様、フロアスタッフもきちんと認識して回避します。

さらに、トレーの上に魚眼カメラを搭載し、トレー上の物体の有無を検出する機能を搭載。顧客が食事を受け取ると、ロボットはタスクが完了したことを自動的に認識し、人間の手を借りずに次のタスクに進むことができます。

本製品は、新たに18.5型の広告ディスプレイを装備し、レストランのメニューの更新や、小売店の新商品の販促などに活用できるように。おすすめの「新メニュー」や、頼んでほしい「もう一品」のご案内、「デザートはいかが？」など、お客様の目の前を何度も通りながら自然と宣伝をしてくれます。

KettyBot Proは「PUDUオープンプラットフォーム」との統合によって、簡単な操作で、表情や声、コンテンツをパーソナライズすることができるので、レストランなどで顧客のテーブルに食事を届ける際、キャラクターに関連した表情やセリフを表示したり再生したりもできます。また、高級ホテルでの誕生日サービスなど、パーソナライズされたウェルカムメッセージや挨拶サービスを提供することも可能です。

また、ご案内コメントの作成も簡単で、配膳時の音声や、座席にご案内する際の音声など、文章で打つだけで簡単に作成が可能です。複数パターンの音声を事前に用意しておけば、ご案内の幅も広がります。

KettyBot Proは最適なルートを速やかに計算し、お客様をスムーズにテーブルへご案内します。また、正確な位置情報と最適な経路計算により、1回の走行で複数のテーブルに対応することができます。効率的に多くのタスクを実行するため、作業効率がアップ。また、取り外し可能なトレイと背面カバーの入れ替えが可能で、用途に応じた幅広い対応が可能です。2段のトレイと下部の回収ボックスは合計30kgまで載せることが可能で、料理配膳はもちろん、複数テーブルのグラス回収もまとめて一気に運びます。

KettyBot Proにはクルーズ機能が搭載されており、エリア内をロボットから流れる音楽やディスプレイに映る広告を流しながら、お客様に無料のスナックやドリンクを提供することもできます。大きな会場でのパーティや、結婚式の会場でも大活躍です。

また、「KettyBot Pro」は、同一ネットワーク上のロボットと直接通信できる「マルチロボットモード」を備えています。これは同じネットワーク内にある複数のロボットが直接通信できる機能で、複数のロボットが協力してタスクを効率よく分担し、運用の最適化を図ることができます。

複数の配膳ロボットが同時に動作しても、互いに情報を共有し、衝突を避けながら作業を進めることができます。この機能は、PUDUのネットワークシステム「PUDU SCHEDULER」によって管理され、複数のロボットが協調して作業を進める際に便利で、レストランやホテルなど、多くのロボットが必要な場所で、業務の効率向上に役立ちます。

KettyBot Proは、バッテリー残量が少なくなると、自動的に音声アラートと通知がなされ、同時に充電スタンドに戻ります。バッテリー駆動時間は最大11時間。充電ステーション※を設置すれば、電池が残り10%を切ると自動で充電しに行く設定も可能です。最新の自動充電機能により、24時間365日の稼働が可能となります。
※充電ステーションは別売りです

このように多機能性と高い利便性で人気の「KettyBot Pro」。飲食店や小売店だけでなく、ホテルなど多様な業界での導入が進んでいます。狭い通路でもスムーズに走行できるコンパクトな設計や、スタッフの手を借りずに次のタスクに移行できる「スマートトレイ検出機能」、18.5インチの大型ディスプレイを利用した宣伝効果のほか、バッテリー容量の拡大により長時間の運用が可能などの機能が特に支持されているほか、ロボットに配膳・下げ膳などの単純作業を任せることで、オーダー促進、メニューの説明、会計などの接客業務にスタッフが集中することができます。

その上配膳ロボットは急な欠勤もなく、安定的な労働力を確保できるのでシフトの管理も楽になります。また、感染症が流行する時期などには特に有効で、お客様との接触機会が必要最低限になるため感染リスクが低減、感染対策や人件費高騰などの課題をまとめて解決することができます。

「KettyBot Pro」の本体サイズは幅43.5×高さ112×奥行き45cm、重量は38kg。カラーバリエーションは、オリジナルモデルのクラシックなソルトホワイト（ホワイト＆イエロー）、ベージュイエロー（イエロー＆ブラック）に加え、ビジネス会場や高級ホテルなどのラグジュアリーな環境に馴染む新色「サムライブラック」が追加された。

日本国内の「KettyBot Pro」取扱店は、株式会社USENやソフトバンクロボティクスです。
株式会社USENでは、USENのウェブサイトを通じて導入の相談が可能です。また、ソフトバンクロボティクスも「KettyBot Pro」の販売を行っています。これらの販売業者は、導入のサポートやアフターサービスも提供しているので、まずは無料相談や資料請求をして詳細を確認することをおすすめします。

KettyBot Pro　価格は未定
※2024年3月31日現在