9to5Macによると、この「Invites」アプリの存在は、iOS 18.2のベータ版で初めて確認されましたが、正式版では削除されていました。その後、iOS 18.3ベータ2で再びその痕跡が現れたとのことです。

アプリのコードを分析した結果、「Invites」はユーザーが会議やイベントを計画する際に役立つ設計になっているとみられています。すでにAppleの「カレンダー」アプリで同様の機能は提供されていますが、この新アプリにはさらに便利な追加機能が搭載される可能性があります。

コードの中には、「Invites」がiCloudと統合され、iCloud.comにもウェブバージョンが用意されることを示唆する記述が見つかりました。また、このアプリは「GroupKit」と呼ばれる新しいiOS 18の仕組みとも連携します。この「GroupKit」は、人々のグループデータを管理する技術で、iOS 18.0から存在していましたが、これまでApple製アプリでの利用は確認されていませんでした。

このアプリでは、招待したゲストや出席を確認した参加者のリストを表示できるようです。ただし、「Invites」が独立したアプリとして提供されるのか、他のシステム（たとえばミニiMessageアプリ）と統合されるのかはまだ不明です。また、既存の「カレンダー」アプリでの招待機能よりも直感的で楽しいインターフェースが用意される可能性があります。

WWDC 2024で発表されたiOS 18では、この「Invites」アプリについて触れられませんでした。そのため、このプロジェクトはまだ実験段階にあり、最終的に廃止されるか、将来のiOSアップデートまで延期される可能性があります。

なお、9to5Macは昨年10月、AppleがGame Centerの機能を統合したゲーム専用の新しいApp Storeの開発にも取り組んでいると報じています。この新しいApp Storeは、現在iOS 18の内部ビルドでテストされていますが、iOS 19に先送りされる可能性もあるとのことです。