Apple初の折りたたみ式iPhoneは、 Galaxy Z Flip や Motorola Razr のようなクラムシェル型のデザインになると予想されています。普段は一般的なスマートフォンサイズのディスプレイが、内側に折りたたむことでポケットに収まるコンパクトな形状になる点が特徴です。

ウォール・ストリート・ジャーナルの報告によれば、折りたたみ式iPhoneのディスプレイサイズは iPhone 16 Pro Max を超える 少なくとも7インチ に達するとされています。

また、Appleは2種類の折りたたみ式デバイスを開発しているとされています。一方はノートパソコンとして使える大型デバイスで、展開時には約19インチの画面サイズになり、一部のデスクトップモニターと同等の大きさになります。もう一方は、折りたたむとコンパクトでありながら展開時には iPhone 16 Pro Max よりも大きな画面サイズを持つスマートフォン型デバイスです。

開発の課題としては、「折り目が目立たないディスプレイの改良」「ヒンジ構造の改善」「耐久性の高いディスプレイカバー素材の開発」などが挙げられています。Appleはこれらの課題を解決した上で発売を目指しています。

ディスプレイ・サプライチェーン・コンサルタント（DSCC） のレポートによると、Appleの折りたたみ式iPhoneは、成長が鈍化している折りたたみ式スマートフォン市場に新たな活力を与えると期待されています。

折りたたみ式市場は2019年から2023年にかけて年平均40%という驚異的な成長を遂げましたが、2024年には成長率が5%にまで鈍化し、2025年には市場全体が縮小に向かうと予測されています。この期間、折りたたみ式スマートフォンの需要は年間約2,200万台で停滞すると見られています。

しかし、Appleが市場に参入すれば、新たな革新がもたらされ、折りたたみ式スマートフォンの需要が再び拡大する可能性があります。「Galaxy Z Flipのようなデザインが好きだけれど、iPhoneからは離れられない」という声も多く、このニーズに応える形で市場が活性化する可能性があります。

複数の情報源によると、Appleの初の折りたたみ式iPhoneは 2026年後半 に発売される見込みです。おそらく iPhone 18 ラインナップと同時に発表されると考えられています。

2024年初めに、Appleはこのプロジェクトに「V68」というコード名を付けたことが確認されており、これは製品が試作段階を超え、具体的な開発が進んでいることを示唆しています。

折りたたみ式iPhoneは、Appleが初めて挑戦する新カテゴリーの製品であり、従来のスマートフォン市場に大きな変化をもたらす可能性があります。

より大きなディスプレイサイズ、改良されたヒンジ設計、そしてAppleならではの使いやすさが期待されています。2026年に登場するこの新製品がどのような影響を与えるのか、今から注目が集まります。