#iPhone17 を待つ?iPhone 16シリーズを買う?AI化を見据えたメモリ量と薄型化に注目

2024年9月10日(日本時間)に発表・発売開始されたiPhone 16。iPhone17 が出るまで待つか、迷っている方も多いのではないだろうか。今回は、iPhone17 について、メモリの増強と薄型化に着目しながら、現時点で分かっていることをご紹介します。(2024年10月31日)

出典元:photo by Apple

2024年9月10日(日本時間)に発表・発売開始されたiPhone 16。iPhone17 が出るまで待つか、迷っている方も多いのではないだろうか。今回は、iPhone17 について、メモリの増強と薄型化に着目しながら、現時点で分かっていることをご紹介します。(2024年10月31日)

目次

将来のiPhoneはさらに大容量メモリを搭載、来年には12GBに?

今年のiPhone 16シリーズには、Apple Intelligence機能を支えるために8GBのRAMが搭載されていますが、将来のモデルでは12GBの搭載が期待されます。以前のレポートでは、iPhone 17 Pro Maxに12GBが搭載されるとされていましたが、現在ではiPhone 18 Proの両モデルにも適用される可能性があるようです。

Apple Intelligenceには8GBのRAMが必須

Apple Intelligence機能を実行するには、最低でも8GBのRAMが必要なようです。iPhone 16の4モデルすべてが8GBを搭載しており、昨年のモデルでは標準モデルとPlusモデルが6GB、ProとPro Maxが8GBだったのと対照的です。このため、Apple Intelligenceにアクセスできる旧モデルはProとPro Maxのみとなっています。

将来のiPhoneには12GBのRAMが搭載予定

iPhone 16の発売前、アナリストのミンチー・クオ氏は、来年のiPhone 17 Pro Maxに12GBのRAMが搭載される可能性を示唆していました。同氏によると、このアップグレードは小型のiPhone 17 Proには適用されないとのことです。これが事実であれば、Appleが2つのProモデルをRAM容量で差別化するのは初の試みとなります。

さらに将来を見据え、Weiboの携帯チップ専門家によると、少なくとも1つのiPhone 18モデルが新しい高密度チップパッケージ技術に移行し、12GBのRAMを搭載する予定だと報告されています。

2026年に登場するApple iPhoneの2nmプロセッサ (1) 「A20」では、新しいパッケージング方式が採用されます。APTS(Apple Packaging Technology Solution))は、従来のInFoからWMCMパッケージに変更され(2) 、メモリも12GBにアップグレードされます。このネットワーク全体の発表は2年前に行われる予定です。

※kaden-box 編集部注:
(1) 2nmプロセッサ
「2nmプロセッサ」とは、半導体プロセス技術で製造されたプロセッサを指します。ここで「nm」は「ナノメートル」の略で、半導体の回路幅を示す指標です。数字が小さくなるほど、トランジスタ(基本的な回路素子)をより小さく密集して配置でき、結果としてプロセッサの性能向上、消費電力の低減、発熱の抑制が期待されます。2nmプロセス技術は、非常に微細な設計が可能で、より多くのトランジスタを搭載することで効率が飛躍的に向上します。

(2) InFoからWMCMパッケージに変更されると何が変わるか?
「InFo(Integrated Fan-Out)」と「WMCM(Wafer-Level Chip-scale Multi-chip Module)」は、いずれもチップパッケージング技術の一種で、性能や省スペース化に関わる技術です。

・InFo(インフォ): チップを薄くする技術で、放熱効率を高めたり、配線を短くして電力効率を向上させたりすることができます。

・WMCM(ウェーハレベル・チップスケール・マルチチップモジュール): より高度なパッケージング技術で、複数のチップを一つのパッケージ内で効率的に連結できるため、信号遅延の低減、消費電力の低減、そしてよりコンパクトなデザインが可能になります。

つまり、InFoからWMCMへの変更は、さらに高密度で高速なチップ設計が可能となり、次世代iPhoneのパフォーマンス向上やバッテリー効率の改善につながると考えられます。
出典:Sina Visitor System

Appleのチップ製造を担当するTSMCは、システム・オン・チップ(SoC)技術のリーダーとして先頭を走り続けています。従来、CPU、GPU、RAMなどはそれぞれ個別のチップパッケージを使用していましたが、SoCではこれらすべての機能が1つのユニットに統合されています。この技術の派生として知られるのがマルチチップモジュール(MCM)で、TSMCは2026年に最も先進的な2nmチップを発売すると期待されています。

携帯電話チップの専門家によると、この最新技術はiPhone 18シリーズでデビューし、パッケージ内に12GBのRAMを搭載する予定だとのことです。このリーク情報の提供者は信頼性の高い実績を持ち、過去にA16チップがiPhone 14 Proの2モデル専用になること、またAppleがAIサーバー用に独自の3nmチップを開発していることを最初に報告した人物です。

iPhone 18 Proの両モデルとも12GBになる可能性が高い

当初のレポートでは、2026年のどのモデルにRAMの増設が行われるかは不明です。しかし、Kuo氏は以前、新しいパッケージング手法に必要な2nmプロセスは2つのProモデルに限定されると示唆しており、どちらも12GBのRAMを搭載すると予想できます。(しかし、これは、Pro 以外のモデルでも、それほど高度ではないチップに 12GB の RAM が搭載される可能性を排除するものではありません。)

Reference from:Future iPhones getting even more memory: 12GB from next year

iPhone17 を待つか、iPhone 16シリーズを買うか?ポイントはメモリの量と薄型化

9月9日(日本時間:10日午前2時)に発表が期待されるiPhone 16シリーズ。発表の内容に注目が集まる中、iPhone 16を買うか、iPhone17 を待つか、迷っている方も多いのではないだろうか。今回は、AI導入の本格化に備えたメモリの増強と薄型化に着目して見ていきたい。

①AIの本格稼働はiPhone 17から?メモリ量に注目

中華SNSのWeiboより話題が広がった「iPhone 17」に関する話題では、「iPhone 17」シリーズのメモリについて。Apple AIの利用には高位機種のスペックが必要なことは、今春のAppleデベロッパカンファレンスWWDC 2024開催後にApple幹部の話としても出ていました。

AIモデルを適切なスピードで走らせるためには、高位機種のスペックが必要なこと。このハードスペックには、チップだけでなくメモリも含まれています。iPhone 15のメモリは6GB、iPhone 15 Pro/Pro Maxは8GB。iPhone 15 Proでは使えるApple AIがiPhone 15で使えないのは、このメモリ2GBの差が1つの要因になっています。

ちなみに、AIに注力するGoogle(グーグル)は、今年のフラッグシップPixel 9でメモリをしっかり増強しており、基本モデルのPixel 9でも12GB、高位機種となるPixel 9 ProはPixelスマホ最大の16GBを搭載しています。iPhoneは、メモリにおいて、Pixelに遅れをとっている、ということになります。これは、まさに両社のAIへの力の入れ具合の現れです。

iPhoneでAIが本当に使いやすくなるのは、メモリにも本気を出す来年の「iPhone 17」ではないか?ということで、iPhoneでAI力を高めたいと考える人は、まずiPhone 16のメモリに着目してから購入を検討するのが良いと思います。

②極薄化は進むのか?「iPhone 17 Air」の噂

もう1つ報じられているのが、「iPhone Air」(仮称)と呼ばれるミドルレンジモデルの追加です。Appleは2025年に通常のiPhoneとハイエンドモデルのiPhone Proの間に、新しく「iPhone Air」(仮称)と呼ばれるモデルを追加するのではないかと報じられています。

Apple関連の確度の高いリーク情報を取り扱うBloombergのマーク・ガーマン記者によると、「標準のiPhoneよりもおしゃれなものが欲しいけど、Proモデルほどの性能、サイズ、カメラは必要ないという場合に最適」とのこと。加えて、「近年のminiやPlusよりも大きなヒットとなるだろう」と記しています。

この「iPhone 17 Air」の最大の魅力は超薄型デザインにあるといわれており、これがどれくらい薄くなるのかについて、Apple関連メディアの9to5Macが、既存のApple製品をベースに予測しています。

いわく、2023年に登場したiPhone 15シリーズでは、USB-Cポートが搭載されており、iPhone 17 Airでも同じくUSB-Cポートが採用されることになることは確実であるため、「デバイスをUSB-Cポートよりも薄くすることはできないことを考えると、どれくらいiPhone 17 Airが薄くなるのかはイメージしやすいはず」と指摘。なお、iPhone 15の薄さは7.8mm、iPhone 15 Proの薄さは8.25mm。Appleが2024年5月に発売したiPad Proは「Apple製品史上最薄」であることがアピールされており、その薄さはわずか5.1mm(13インチモデル)です。

AIと薄型化に着目した、「iPhone17 を待つか、iPhone 16シリーズを買うか」問題。
9月10日(日本時間)の発表を楽しみに待ちたい。

iPhone16 がついに発表、iPhone17 について今わかっていること

2024年9月10日(日本時間)に発表されたiPhone 16シリーズ。
注目していたメモリ量と薄型化はどうなったのか?iPhone17 について、2024年9月現在わかっていることを追記します。

メモリの量は8GBにアップグレード。Apple Intelligenceのサポートを開始

iPhone 16のメモリ容量は、全機種で8GBです。これは、昨年のiPhone 15シリーズのProモデルに搭載されていたメモリ量と同じであり、標準モデルとProモデルのメモリ量の差が縮まったことになります。Appleがこのメモリ増量を行った主な理由の一つは、Apple Intelligence(AI機能)のサポートです。これにより、より高度なAI処理や高性能ゲームの動作がスムーズになることが期待されています。

またチップは「A18シリーズ」に一新され、基本性能が向上しています。対してiPhone 17シリーズでは、現時点でA18またはA19チップを搭載すると予想されており、Proモデルにはより強力なA19 Proチップが搭載される見込み。メモリも強化され、基本モデルは8GB、Proモデルは12GBになるとされています​。

やはり、AIの本格稼働はiPhone 17からと考えて間違いなさそうです。

薄型化が進み、新しい「Slim」モデル登場の可能性

今回発表されたiPhone 16の厚さは7.8mmで、iPhone 15からiPhone 16にかけての厚さに変化はありません。非常に薄い上に重量も170gと軽量で、持ち運びにも適したデザインとなっています。

iPhone 17では、新しい「Slim」モデルが登場する可能性があります。このモデルは、現在の「Plus」モデルに代わるもので、より薄く、エレガントなデザインが特徴です。また、iPhone 17 Pro Maxには、サイズの小さな「Dynamic Island」が搭載され、よりコンパクトな形状になると予想されています。

このほか、iPhone17について予想されていることは、ディスプレイ改良とカメラ機能の強化です。

ディスプレイの改良、耐久性や視認性が向上

iPhone 17シリーズ全体にProMotion技術(120Hzのリフレッシュレート)が導入され、滑らかなスクロールや動画再生が可能になるとされています。これにより、常時表示機能もすべてのモデルに拡大される可能性があります。また、新しい反射防止コーティングが施されたディスプレイにより、耐久性や視認性が向上する見込みです。

カメラ機能の強化、セルフィーやビデオ通話の画質が大幅に向上

フロントカメラが現在の12MPから24MPにアップグレードされると噂されています。これにより、セルフィーやビデオ通話の画質が大幅に向上すると期待されています​。

これらはまだ噂段階の情報ですが、iPhone 17ではデザインと機能面の両方で大きな進化が期待されています。

「Apple Intelligence」の提供時期について

「Apple Intelligence」は、Appleの生成AIを活用した新しい機能で、Siriの高度な自然言語処理、通知管理、作文支援、画像編集など、さまざまな機能が含まれています。

この便利なAI機能は、2024年10月から段階的に提供されます。最初は iOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1を搭載したデバイス向けにリリースされ、主にアメリカで英語を対象に展開されたのち、2024年12月には米国以外の英語(オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、南アフリカ、イギリス)に対応。2025年内に、英語以外の言語(中国語、フランス語、日本語、スペイン語)に対応すると発表されています。対応デバイスは、iPhone 16シリーズや、Appleシリコン(M1以降)を搭載したiPadやMacとなっている。

日本での正式な対応は2025年内に予定されており、iphone17の発表と合わせて、リリースを心待ちにしたい!

Reference from

Apple公式サイト

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