Appleは、iOS 18.3のリリース候補版（RC）を発表しました。これは、先週公開された開発者向けベータ3に続くもので、ビルド番号は「22D60」です。このバージョンは2025年1月21日に開発者およびパブリックベータテスター向けにリリースされました。以下に注目すべき新機能や変更点をご紹介します。

iPhone 16シリーズ向けの新機能として、次のことが可能になりました。

● ポスターやチラシからカレンダーイベントを追加

● 植物や動物の識別

iPhone 16 ユーザー向けの新機能では、ポスターやチラシからカレンダーにイベントを追加したり、植物や動物を簡単に識別したりできます。両方をテストしましたが、どちらも期待どおりに動作しました。

iOS 18.3では、新しい「通知概要」機能が追加されています。ただし、現在はベータ版として提供されており、ニュースやエンターテインメントアプリで誤った内容が表示されるリスクを回避するため、一部機能が無効化されています。特に、BBCニュースやニューヨークタイムズのような有名なニュースサービスで誤報が発生したことを受けた措置です。

以前のベータ版で初めて登場したこの機能が、正式版で利用可能になります。シンプルですが、使い勝手が良い改良です。

● 等号を連続して押すことで、最後に行った数学演算を繰り返し計算できるようになりました。

ショートカットやメッセージアプリには、新しいズームトランジションアニメーションが導入されています。この小さな変更により、より滑らかな体験が提供されるようになります。

現時点ではApple Intelligence（AppleのAI機能）とショートカットの統合は行われていませんが、コード内の新しい文字列から、統合に向けた作業が進められていることが確認されています。

iOS 18.3では利用できませんが、将来的なアップデートで次の新機能が追加される見込みです。

● ステレオマイクを使用した録音
● ピクチャーインピクチャーのUIでライブカメラオーバーレイを表示
● 画面録画にHDRサポートを追加

これまでの大規模アップデート（iOS 18.1、iOS 18.2）と比べると、iOS 18.3は目立つ新機能が少ない印象です。しかし、内部の改良や次期アップデートへの布石となる機能が多く含まれており、注目すべきポイントもいくつかあります。

Appleは、来週予定されているiOS 18.3の正式リリース後に、さらに詳細な新機能や改善点を発表する見込みです。今後のアップデートも楽しみですね。