#iOS18.1 で「非アクティブ時の再起動」機能が新たに追加

先週、404 Mediaは、iPhoneが自動で再起動する仕組みに対する法執行機関の懸念を報じました。これまで法執行機関は、iPhoneが再起動の際に通信していると誤解していましたが、実際はiOS 18.1で追加された新しいセキュリティ機能が関係しています。この新機能により、一定時間操作されなかったiPhoneが自動的に再起動するようになりました。

出典元:photo by 9to5mac

先週、404 Mediaは、iPhoneが自動で再起動する仕組みに対する法執行機関の懸念を報じました。これまで法執行機関は、iPhoneが再起動の際に通信していると誤解していましたが、実際はiOS 18.1で追加された新しいセキュリティ機能が関係しています。この新機能により、一定時間操作されなかったiPhoneが自動的に再起動するようになりました。

目次

「非アクティブ時の再起動」機能とは?

この機能については、セキュリティ研究者のジスカ・クラッセン氏が最初に指摘し、iPhoneが一定時間ロック解除されなかった場合、自動的に再起動される仕組みだと述べています。404 Mediaによると、この再起動は約4日間操作がない場合に発生すると、Corelliumの創設者Chris Wade氏もコメントしています。再起動が発生すると、iPhoneは「初回ロック解除前(BFU)」の状態になり、ロック解除が難しくなるため、特に科学捜査の現場でのロック解除に困難をもたらしています。

この自動再起動は、法執行機関だけでなく、盗難防止や不正アクセス防止の対策にも役立つと考えられています。ジョンズ・ホプキンス大学の暗号学者であるマシュー・グリーン准教授は、

「この機能は、iPhoneが盗まれた際に、犯人が解読方法を見つけるまでの時間を稼ぐことができます。適度な非アクティブ期間後に再起動することで、セキュリティが大幅に強化され、正当なユーザーにも大きな支障を与えないでしょう」
出典:Apple Quietly Introduced iPhone Reboot Code Which is Locking Out Cops

と評価しています。

なお、Appleはこの変更について公式コメントを発表していませんが、iOS 18.1のコード変更はGitHubで確認可能です。

Reference from : iOS 18.1 added a new ‘Inactivity Reboot’ security feature for iPhone

公式サイト

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