Apple初のC1モデムとは？
テクノロジーレポーターの Andru Edwards 氏 は Apple のモデムテストラボを訪れ、新しい C1 モデムの開発の裏側を取材。その詳細が明らかになりました。
ロイターのインタビューで、スルージ氏は Apple のモデム戦略について次のように語っています。
「私たちは何世代にもわたってプラットフォームを構築しています。C1 は始まりであり、今後もこの技術を改良し続け、Apple 製品を差別化する要素として進化させていきます。」
さらに、Appleは Qualcomm（クアルコム） や MediaTek（メディアテック） といった既存のモデムメーカーと競争するのではなく、Apple独自の製品ニーズに最適化することを優先しているとのこと。
「当社は、他社と競争するための一般向けモデムを開発しているわけではありません。私たちが目指しているのは、顧客が実際に恩恵を受ける、Appleならではの差別化された体験を提供することです。」
C1モデムとA18チップの連携
Andru Edwards 氏が Apple のワイヤレスソフトウェア担当副社長 Arun Mathias 氏 と対談した際、C1 モデムと A18 チップがどのように連携するのか についても詳しく語られました。
例えば、 混雑したネットワーク環境 では、A18 チップが C1 モデムのネットワークトラフィックを動的に制御 し、リアルタイムで優先順位を設定します。
● 具体例：写真や動画の送信時
- 写真や動画を誰かに送信しようとすると、A18 が C1 に「この通信を最優先せよ」と指示。
- その結果、他のバックグラウンドデータ通信よりもスムーズに送信できる。
Apple によると、C1 モデムは 4ナノメートル技術 で製造された ベースバンドモデム を搭載し、トランシーバー部分は 7ナノメートル技術 で作られているとのこと。これは、消費電力を抑えながら高いパフォーマンスを発揮するための設計です。
C1モデムの未来は？
Apple は iPhone 16e に初めて C1 モデムを搭載 しましたが、今後はより多くのデバイスに導入される可能性があります。スルージ氏の発言からも分かるように、C1 は Apple のセルラーモデム技術の第一歩に過ぎません。
Andru Edwards 氏が取材した Apple のモデムテストラボの内部映像では、C1 が厳格な品質テストを受けている様子も確認できます。今後の進化に期待が高まります。
Andru Edwards 氏の取材映像もぜひチェックしてみてください！
Apple’s C1 Modem Revealed: Exclusive Behind-the-Scenes Tour
参照：https://www.youtube.com/watch?v=y4UiSuWEtMY引用元：Here’s an inside look at the iPhone 16e’s C1 modem and how it works with the A18 chip
