Appleが発表したSiriの3つの主要アップグレード
Appleは昨年6月のWWDC(世界開発者会議)で、Siriの大幅な機能向上を発表しました。
1. 個人のコンテキストを理解
Apple Intelligenceのデバイス上の意味インデックスを活用し、Siriは以下のようなことができるようになります。
● メール、メッセージ、写真、カレンダー、ファイルの内容を理解
● ユーザー個人に関する質問に回答
例1:「ジェイミーが観るべきって言ってた映画、何だった?」
→ Siriがメッセージ履歴を検索し、該当の映画を提示
例2:「パスポート番号をここに入力して」
→ Siriが保存されたパスポートの写真から番号を抽出し、自動入力
2. 画面の内容を認識して対応
Siriは画面上に表示されている情報を理解し、適切なアクションを実行できるようになります。
例:友人から「このカフェ、おすすめだよ!」とメッセージが届く
→ 「ここまで歩いて何分かかる?」とSiriに尋ねると、カフェの場所を認識し、ナビゲーションを開始
3. アプリ内・アプリ間でのアクションが可能に
SiriはApple純正アプリだけでなく、サードパーティアプリでも操作が可能になります。
例1(アプリ内操作):「この写真をもっと温かみのある色にして」
→ Siriが写真アプリを操作し、自動で編集
例2(アプリ間操作):「この写真をレシピのメモに追加して」
→ Siriが写真アプリからメモアプリへシームレスにデータを移動
iOS 18.4では一部の機能が間に合わない?
ガーマン氏によると、Siriのアップグレードはソフトウェアのバグによって遅れたり、一部制限される可能性があるとのこと。
AppleはiOS 18.4(4月リリース予定)でSiriの新機能を導入する計画でしたが、一部の改修はiOS 18.5(5月リリース予定)に延期される可能性があると報じられています。
Apple内部では、新しいSiriをテストしている従業員の多くが「まだ安定して動作しない」と指摘しており、正式リリースに向けて調整が続いているとのことです。
● iOS 18.4のスケジュール
- 4月:正式リリース予定
- 来週:開発者向けベータ版を公開予定
iOS 18.5以降のスケジュールは?
Appleは、2025年のiOS 18のアップデートでSiriの機能がいつ完全実装されるのかについて、明確には発表していません。ただし、技術的には2024年8月までに機能を追加する可能性があり、iOS 19のベータ版は6月に開始される予定です。
Siriの本格的な進化はもう少し先に
AppleがWWDCで発表したSiriの大規模なアップデートは、当初の予定よりも遅れ、iOS 18.4では一部の機能が間に合わない可能性が高いことが分かってきました。
本格的な機能強化はiOS 18.5以降になる見込みで、完全なSiriの進化を体験できるのは2024年後半~2025年になる可能性があります。
あなたは、新しいSiriの機能を楽しみにしていますか?
引用元:Siri with promised Apple Intelligence upgrades may not be fully ready until iOS 18.5