目玉は“超薄型”ボディ、だが代償も
iPhone 17 Air最大の特長は、その薄さです。厚さはわずか5.5mmとされ、これまで最も薄かったiPhone 6(6.9mm)を大きく上回ります。ただし、これだけ薄くするには犠牲も伴います。
たとえば、搭載されるカメラはシングルレンズのみ。これは、エントリーモデルのiPhone 16eと同様であり、Proモデルのような超広角や望遠レンズは使えません。また、チップは標準モデルと同じA19チップで、RAMも8GB止まり。一方、Proモデルには追加のGPUコアと12GBのRAMが搭載され、AI機能への対応にも余裕があります。
ディスプレイとリフレッシュレートもやや中途半端?
iPhone 17 Airは6.6インチのOLEDディスプレイを搭載すると予想されています。これは16 Proより大きく、Pro Maxよりは小さい中間的サイズです。ただし、噂によればリフレッシュレートは90Hz止まりになる可能性があり、Proモデルの滑らかな120Hz表示には及ばないかもしれません。
デザインは魅力、でも立ち位置が微妙
AppleがiPhone 17 Airをどの価格帯で出すかは不明ですが、iPhone 17と17 Proの間の価格(約899ドル)と見られています。これは現在のiPhone 16 Plusと同じポジションです。
しかし、過去のデータを見ると、Plusモデルは必ずしも人気とは言えません。たとえば、iPhone 16 Plusは全体販売のうちわずか13%しか占めていないという調査結果もあります。
Appleファンは、高価でも最新機能が詰まったPro Maxを選びがちですし、コストを重視する人は無難にベースモデルを選びます。機能を削って薄さに特化したAirモデルが、そのどちらの層にも強く刺さるかどうかは不透明です。
iPhone 17 Airは“美しくも悩ましい選択肢”?
iPhone 17 Airは、Appleにとって久しぶりの新しい挑戦的デザインになるかもしれません。しかし、スペックや価格のバランスから見ると、Proモデルほどの魅力はなく、ベースモデルより高価という微妙な立ち位置にあることも確かです。
そのため、「薄さ」に価値を見出すユーザー以外には、響きづらい製品となる可能性もあります。
あなたなら、iPhone 17 Airを選びますか?
デザイン重視か、機能重視か。選択の鍵はそこにありそうです。
Reference from:Will the iPhone 17 Air really convince people to upgrade?