iOS 18.4で延期された3つのSiri機能、iOS 19で登場か?
中でも注目したいのが、iOS 19に搭載されるApple Intelligence(AI)機能の第2世代。今回は、特にSiriの進化とApple Intelligenceの展望について詳しく見ていきましょう。
WWDC24で発表されたSiriの主要機能3つは、本来であればiOS 18.4での導入が予定されていましたが、開発の遅れによりリリース延期が発表されました。
この3つの機能とは
● 個人のコンテキスト認識
● 画面上の情報の理解
● アプリ内でのアクション実行
これらが実現すれば、Siriはユーザーの状況をより的確に把握し、まるで“本物のアシスタント”のように動いてくれるようになります。たとえば、画面に表示された情報を読み取り、それに応じて操作を代行してくれるなど、まさに夢のような進化です。
ただし、Appleはこれらの機能の再登場時期を明確にはしておらず、「2025年中」としか述べていません。iOS 19またはiOS 19.1、あるいは来年春のアップデートで登場する可能性があります。
Siriを支える「LLM Siri」バックエンドとは?
Appleは現在、「LLM Siri」と呼ばれる新しいSiriの基盤システムを開発中です。これは大規模言語モデル(LLM)を活用したもので、Siriをより会話的かつ賢くするための土台となります。
ブルームバーグのマーク・ガーマン氏によれば、この「LLM Siri」はiOS 19の一部として導入される予定で、延期された3つのSiri機能を動作させるためにも必要不可欠です。
ガーマン氏の情報では
「Appleは、iOS 18でApple Intelligenceを導入するにあたり、旧システムと新システムを統合する時間が足りませんでした。
iOS 19では両システムを統合し、新たなSiriアーキテクチャを採用する計画です。」
この「LLM Siri」は、2026年春にリリースされるとされるiOS 19.4で、より会話的なSiriの第一歩として活用される見込みです。
なお、現時点のSiriは、単純な操作に使われる旧バックエンドと、複雑な処理に使われる新バックエンドの2種類を併用しています。「LLM Siri」が完成すれば、今後はこれらが統一され、より柔軟で強力なSiriが誕生することになります。
ただし、LLM Siriのメリットはまだ先?
ただし、「LLM Siri」は基盤的な技術更新であるため、一般ユーザーがすぐにその恩恵を感じられるわけではありません。本格的な「会話型Siri」体験は、おそらくiOS 20以降に持ち越されるでしょう。
Apple Intelligence機能の“アプリ拡張”が進む見通し
Appleは、すでに提供しているApple Intelligence機能を、さらに多くのアプリに拡張する計画も進めているようです。
対象となるのは以下のような機能です。
● Image Playground(画像生成)
● Genmoji(生成絵文字)
● 要約機能(メールやメッセージなど)
ブルームバーグの報道によると、iOS 19では目新しいAI機能の追加は少ない見込みですが、こうした既存機能の“横展開”によって、より多くのアプリでAIの恩恵を受けられるようになるとされています。
WWDCでの注目ポイント
6月9日からのWWDCでは、iOS 19の新デザインやSiriの進化に加えて、Apple Intelligenceの今後の展開にも注目が集まります。
iOS 19でSiriはどこまで進化すると思いますか?
Apple Intelligenceの今後に期待していますか?
Reference from : Here’s everything we’re expecting with Siri and Apple Intelligence in iOS 19