M4からM5へ──アップグレードの実感は「静かだけど確か」
M5 iPad Proが発売されて5日。筆者は13インチモデルを実際に使い込み、M4からの進化をチェックしました。
結論から言えば、M4を超える“派手さ”はないけれど、体感できる改良が確実にあるモデルです。
M4モデルはOLEDディスプレイや極薄デザインなど大幅刷新が話題でしたが、M5はその基盤を磨き上げた“完成形”のような存在。
特に以下の7つのアップグレードが挙げられます。
⚫︎ M5チップによる処理性能向上
⚫︎ RAMの高速化・容量アップ
⚫︎ C1X 5Gモデム搭載
⚫︎ N1ワイヤレスチップ採用
⚫︎ 急速充電対応
⚫︎ バッテリー効率の改善
⚫︎ 外部ディスプレイで120Hz対応
デザインはほぼ同じで、背面の「iPad Pro」ロゴが消えた程度。しかし内部では明確に進化しています。
体感できる進化:RAM増強とバッテリー効率
筆者が最も恩恵を感じたのはパフォーマンスとメモリの余裕。
M4では8GB RAMモデルを使用していたため、Safariタブのリロードやマルチタスクでのもたつきを感じることがありました。
しかしM5の16GBモデルでは、ウィンドウ管理やタブ切り替えが圧倒的にスムーズ。
特にWordPress作業中の安定性が向上しています。
通信面でも、C1Xモデムの省電力性能が効いており、外出先でのバッテリー持ちが改善。
“どれくらいM5の新モデムの影響なのか”は判断しづらいものの、確かに「電池を気にせず使える時間」が伸びています。
加えて、急速充電対応は日常的にありがたいポイント。
昼休憩の短時間でもしっかり充電できるため、モバイル用途では実感度が高いです。
新オプションと将来性も魅力
もう1つの注目点が、ナノテクスチャガラスの選択肢。
屋外や日当たりの良い環境で作業するユーザーには最適で、反射を抑えながらも画質を保つ工夫がされています。
また、現状まだ活かせていないものの、120Hz対応の外部ディスプレイ出力もM5で追加。
今後登場する新しいStudio Displayなどでフルに発揮されることでしょう。
結論:誰がM5を選ぶべきか?
⚫︎ M1/M2世代以前のiPad Proユーザー → アップグレード価値大
⚫︎ M4ユーザー(特に16GBモデル) → まだ待ってOK
⚫︎ 8GBモデルのM4ユーザーや動画編集者 → 検討の余地あり
M5 iPad Proは「劇的」ではないが「確実に進化した」モデル。
日々の作業効率や安定性を求めるプロユーザーにとっては、静かな満足感をもたらすアップグレードといえます。
参照元サイト
Apple’s M5 iPad Pro arrived last week, and I upgraded to the new model after using the M4 model for the past year. Here’s how it’s been.
