■ そもそも睡眠スコアとは？
Apple Watchの睡眠スコアは、「最近の睡眠がどれだけ心身を回復させたか」を数値化する機能。
スコアは100点満点で、以下の3項目から構成されています。
・ 睡眠時間：最大50点
・ 就寝時間の安定性：最大30点
・ 中断の少なさ：最大20点
この合計値によって「非常に低い」から「優秀」までの5段階に分類されていました。
■ 新しいスコア基準（watchOS 26.2以降）
今回のアップデートで、スコア分類が次のように変更されます。
・ 非常に低い：0〜40点
・ 低い：41〜60点
・ OK：61〜80点
・ 高い：81〜95点
・ 非常に高い：96〜100点
これまで「優秀」とされていた最上位ランクは「非常に高い」に置き換え。
また、スコアの境界線も全体的に引き上げられ、より厳密な評価に。
たとえば70点では「高い」には入らず、81点以上が必要になりました。
■ Appleが基準を変えた理由
Appleは、「非常に高い」という表現のほうが“客観的で誤解が少ない”と説明しています。
「優秀」という言葉は、ユーザーのその日の気分や主観に左右されやすく、本来の目的——客観的な睡眠の質の測定——からズレる可能性があるためです。
この見直しは、Apple Heart and Movement Studyなどで集めた膨大なデータやユーザーのフィードバックを踏まえたもの。
米国睡眠医学アカデミーや世界睡眠協会の最新ガイドラインにも基づいています。
■ ユーザーの声と9to5Macの見解
Redditなどでは「スコアが甘すぎる」という声が多く、
今回の改定はその改善策とも言えます。
「優秀」から「非常に高い」への変更も、日々のコンディションに左右されず、
より現実的な基準として受け入れられそうです。
筆者は「睡眠スコア」はwatchOS 26で最も好きな機能の一つだと述べつつ、
「中断スコアが10/20を超えない理由をもう少し詳しく知りたい」とコメントしています。
■ 対応モデルと利用方法
睡眠スコアは、watchOS 26対応のすべてのApple Watchで利用可能。
なお、Apple Watchを使わなくてもiPhone経由で睡眠スコアを確認できます。
