iPhone Air 2、延期騒動の“本当のところ”
今週、iPhone Airファンの間で「Air 2が無期限延期?」「半年延期?」と情報が錯綜しました。
しかし、ブルームバーグのマーク・ガーマン氏によると、この混乱には少し違う背景があるようです。
iPhone Air 2は“そもそも来年モデルではなかった”
ガーマン氏によると、第2世代iPhone Airはここ数ヶ月、
来年のラインナップとして計画されていなかったとのこと。
つまり「販売不振で延期」といった説は当てはまらず、
最初から発売タイミングが別で動いていた可能性が高いというわけです。
The Informationが報じた「カメラを追加するために延期」という説もありましたが、
ガーマン氏はやや懐疑的。iPhone Airの“段差(プラトー)”はすでに詰まっており、
使われないことが多い超広角カメラを追加するために大改修するのは現実的ではない、と指摘しています。
2nmプロセッサ採用がAir 2の最大の焦点
ガーマン氏が強調するのは、iPhone Air 2の主目的はデザイン刷新ではなく、
2nmチップへの移行という点です。
次世代A20チップは、TSMCの第2世代2nmプロセスを採用し、
大幅な省電力化や性能向上が見込まれています。
これにより、iPhone Airシリーズの弱点とされてきたバッテリー持ちが
大きく改善される可能性があります。
サプライチェーン筋もこれを裏付けており、
「Air 2は性能面で大きな飛躍を遂げるモデルになる」と見られます。
発売時期は“2027年春”が有力に
具体的な日付こそ出ていませんが、
ガーマン氏は次のようなスケジュールを予測しています。
⚫︎ 2026年秋
iPhone 18 Pro / 18 Pro Max / 新しい折りたたみモデルが登場
⚫︎ その約6ヶ月後(2027年春)
iPhone 18・18e・そして刷新されたiPhone Airが発売
この流れは数年続くと考えられており、
Airは毎年の秋リリースに縛られない“独立したシリーズ”として扱われるようです。
ちなみに「iPhone 17 Air」ではなく「iPhone Air」というネーミングにした理由も、
こうした独立した発売サイクルを意識してのことだと説明されています。
iPhone Airは“折りたたみiPhone”の前座でもある
興味深いのは、iPhone Airが来年のiPhone Foldの技術的プロトタイプとしての
役割も担っているという点です。
Airで使われる素材、小型化技術、内部構造、バッテリー設計、
ソフトウェア最適化などは、そのまま折りたたみiPhoneに受け継がれるとのこと。
つまり、iPhone Airは単なる“軽量モデル”ではなく、
折りたたみシリーズへの橋渡し役でもあるわけです。
iPhone Air 2は延期というより“静かに開発が続いていた”存在。
2nmチップ搭載で性能が大幅に伸びる可能性も高く、2027年春の登場がますます楽しみになってきました。
