iPhone Airを超える革新、iPhone Foldがいよいよ登場へ
iPhone Airが“iPhone X以来の最大変革”と言われるなか、
来年登場予定の iPhone Fold は、さらに大きなデザイン革命をもたらす存在になると見られています。
折りたたみスマホとしては後発ながら、Appleは「折り目ゼロ」を実現したとされ、
これまでで最も完成度の高い折りたたみスマホになる可能性が高まっています。
しかし──それでも避けられない“大きな問題”が1つあります。
しかも、それはほとんど誰もが予想しているものです。
Appleは8年間待った。それは正しかった
Appleは常に「最初に出す」より「最良を出す」ことを優先します。
折りたたみスマホも同じで、他社の挑戦と失敗をじっくり観察しながら、完璧なタイミングを待ってきました。
例えば、Samsungの初代Galaxy Foldは発売直後に重大な不具合が露呈し、一度出荷停止に。
その後も
⚫︎ 展開した画面の“深い折り目”
⚫︎ ホコリの侵入による故障
といった問題が数世代続きました。
今年になってようやく、Appleは折り目のないディスプレイ品質に満足し、
折りたたみiPhoneが製品化レベルに到達したと報じられています。
そして最大の問題は「価格」…だけではない
iPhone Foldの最大の障害は、おそらく価格です。
噂される価格はなんと 2,400〜2,500ドル(約36万円以上)。
iPhone Pro Maxの“ほぼ2倍”という強烈な金額です。
Androidの折りたたみスマホと比べても明らかに高価で、AppleがiPhone Airで示したように、ユーザーが「高額なデザインプレミアム」に躊躇する姿も見えています。
しかし、筆者が「本当に大きな問題」と考えているのは、
価格 × 寿命 のバランスです。
高すぎる本体価格に対し、寿命は“iPhone基準”
MacBook Proなら高額でも5年以上使う前提で購入できます。
AppleCare+で保証も延長でき、価値が長持ちしやすい商品です。
しかし、iPhoneは違います。
多くのユーザーが 2年周期で買い替えています。
その一方で、折りたたみスマホは
⚫︎ 技術コストが急速に下がる
⚫︎ 新モデルが出ると旧型の価値が大幅に下落する
という特徴があります。
つまり、
高額で買っても、数年後には再販価格が大きく落ちる可能性が非常に高いのです。
最初のiPhone Fold購入者は
⚫︎ 長年使って元を取る
⚫︎ あるいは、次モデルに乗り換える際に“大きな損”を覚悟する
という選択を迫られるでしょう。
まとめ:第1世代 Fold の最大の課題は「価値の維持」
折り目ゼロ、デザイン革新、Apple品質──どれも魅力的。
しかし、
⚫︎ 価格の高さ
⚫︎ 再販価値の不確実性
⚫︎ 寿命と買い替えサイクルのミスマッチ
これらが組み合わさることで、
iPhone Foldは“買ったあとのハードル”のほうが高いデバイスになる可能性があります。
来年の折りたたみiPhone、あなたの財布は耐えられそうですか?
