水無しで、ドライアイスで機器を洗える洗浄機
ケルヒャー ジャパンより、ドライアイスにより汚水を出さずに機器を洗える、業務用洗浄機「ドライアイスブラスター IB 10/15 L2P Advanced」が登場。ドライアイスブラスターは、汚水を出せない環境での洗浄作業を大幅に効率化でき、対象物の表面を傷つけることなく汚れだけを除去できる洗浄機で、製造業を中心とする各種工場で利用されている。今回は長期保管が可能な液化炭酸ガスを原料に、ドライアイスペレットを生成し洗浄を行なう同商品についてご紹介する。
①水を使わず高い洗浄力を発揮
同商品は、汚水を出せない現場でも、水や洗浄剤・溶剤を使わずに洗浄が可能。頑固な油汚れもしっかり落とし汚水を出しません。ドライアイスのペレットは圧縮空気と混合され、超音速で対象物に衝突し、汚れの層の表面にひび割れを発生させる。その際に、-79℃の急冷により汚れの層がもろくなり、微細なひび割れを拡張する。そのひび割れに入り込んだドライアイスが固体から気体に変わり、体積膨張により汚れの層を吹き飛ばすという。1人で60分かかっていた金型洗浄を20分に短縮したケースや、5人で1時間かかっていた設備の焦げの洗浄を2人で30分に短縮したケースなど、生産性がより向上するという。
②原料である液化炭酸ガスの長期保管が可能
従来機では、2〜3日で気化するドライアイスペレットを使用していたため、洗浄時のたびにドライアイスペレットを購入する必要があった。そのため突発的な洗浄の対応が難しいうえ、洗浄後に余ったドライアイスが無駄になるという問題もあった。今回の「IB 10/15 L2P Advanced」は、長期保管が可能な液化炭酸ガスを原料に、ドライアイスペレットを生成し洗浄を行なう。そのため、上述した従来機での問題を軽減する。また従来機比で低容量のコンプレッサーでも使用できるため、コンプレッサー購入にかかる初期投資費用を削減できるという。
新製品は、長期保管が可能な液化炭酸ガスを原料に、ドライアイスペレットを生成する
一方で洗浄力は、ドライアイスペレットを使用する従来機「IB 7/40」と比較して弱いため、繊細で気をつかう対象物の洗浄に適している。
同社は、日常的なドライアイス洗浄や強力な洗浄力を必要とする利用シーンには従来機を使い、不定期なドライアイス洗浄や、より傷つきやすい対象物の洗浄には今回の「IB 10/15 L2P Advanced」をと、ニーズに合わせた製品選択を提案する。
本体サイズは866×443×970mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは85kg。搭載ガスボンベは30kg。動力は単相100V(100V→220V昇圧器を同梱)。価格は3,200,000円(税別)。
製品情報
業務用洗浄機「ドライアイスブラスター IB 10/15 L2P Advanced」
[価格],200,000円(税別)
公式サイト
IB 10/15 L2P Advanced は、液化炭酸ガスからペレットを生成してドライアイス洗浄する最新のモデルです。高い洗浄力は、インダストリアルのアプリケーションに理想的です。
出典:https://www.kaercher.com/jp/professional/dry-ice-cleaning/ib-10-15-l2p-advanced-15742010.html