#iOS18.2 のリリースとChatGPTの障害、その関係は?

今週、AppleがリリースしたiOS 18.2には、新たにChatGPTの統合が含まれていました。しかし、このリリースの直後、ChatGPTをはじめとするOpenAIのサービスが大規模な障害に見舞われました。果たして、この2つの出来事に関連性はあるのでしょうか?OpenAIからの公式見解は次のような内容です。

出典元:photo by 9to5mac

今週、AppleがリリースしたiOS 18.2には、新たにChatGPTの統合が含まれていました。しかし、このリリースの直後、ChatGPTをはじめとするOpenAIのサービスが大規模な障害に見舞われました。果たして、この2つの出来事に関連性はあるのでしょうか?OpenAIからの公式見解は次のような内容です。

目次

OpenAIはiOS 18.2が原因ではないと説明

OpenAIは、12月11日に発生した4時間以上にわたるダウンタイムについて、事後分析を公開しました。その中で、障害の原因が次のように説明されています。

この問題は、新しいテレメトリサービスの導入により、Kubernetesコントロールプレーンが意図せず過負荷になり、それが重要なシステム全体に連鎖的な障害を引き起こしたことに起因します。この障害は、新しいテレメトリを全体に展開するための内部変更によるもので、セキュリティインシデントや最近のリリースが直接の原因ではありません。
出典:OpenAI Status - API, ChatGPT & Sora Facing Issues

報道によると、ChatGPTとOpenAIの他のサービスに性能低下が見られ始めたのは、iOS 18.2のリリース後、約2時間経過した午後3時16分のことでした。このタイミングの一致により、多くの人が「iOS 18.2の影響でOpenAIのサーバーが予期せぬ負荷を受けたのではないか?」と疑問を抱きました。

しかし、OpenAIは公式見解として、障害の原因はiOS 18.2ではなく、新しい監視ツール(テレメトリサービス)の設定ミスによるものだと説明しています。

未解決の疑問、なぜ新しいテレメトリサービスが導入されたのか?

ただし、筆者が注目するのは、事後分析で明確に触れられていない点、つまり「なぜこのタイミングで新しいテレメトリサービスが導入されたのか」ということです。iOS 18.2のリリースと何らかの関連があったのでしょうか?

現時点では確かなことは分かりません。また、OpenAIが発表した説明でも、この疑問は解消されていません。

障害がiOS 18.2に関連していた可能性は?

仮に、iOS 18.2の展開が今回の障害と何らかの形で関連していたとしても、技術的な原因をたどれば、この障害がAppleのソフトウェアリリースによるものとは言い難いでしょう。

問題の本質は、iPhoneユーザーがApple Intelligenceアップグレードの一環としてChatGPTを使いたいという需要の急増にあるわけではありません。実際のところ、障害を引き起こしたのは、OpenAI側の監視ツールの不具合だったのです。単にタイミングが悪かっただけのようです。

OpenAIの停止に関する公式説明について、どう思いますか?
また、このタイミングの偶然についてどのように感じますか?

Reference from : iOS 18.2’s launch didn’t cause the ChatGPT outage…probably

公式サイト

この記事を読んだ人におすすめの記事

    合わせて読みたい