クアルコムに代わる、初の自社製5G iPhoneモデム「C1」
C1モデムを初搭載するのはエントリーモデルの「iPhone 16e」で、これは従来のiPhone SEシリーズの後継機にあたる。Appleは、新しいモデムについて次のように説明している。
「C1 は Apple シリコンの利点を拡大し、Apple が設計した初のモデムです。iPhone 史上最も電力効率に優れたモデムであり、高速で信頼性の高い 5G セルラー接続を実現します。C1 を含む Apple シリコン、まったく新しい内部設計、iOS 18 の高度な電源管理が、並外れたバッテリー寿命に貢献しています。」
AppleがQualcommを置き換えたい理由
AppleがQualcomm製モデムから自社製へと移行した背景には、ライセンス料の削減が大きく関係していると考えられる。しかし、それ以上に「iPhone史上最も電力効率の高いモデム」という点が、Appleにとって重要なポイントとなっている。
かつて、AppleはiPhoneにIntel製とQualcomm製のモデムを混在させていたが、ユーザーの間ではQualcomm製のほうが優れていると評価されていた。その後、AppleはIntelのモデム事業を買収し、完全自社設計のモデム開発に取り組んできた。
C1モデムの今後 ー iPhone 17シリーズにも搭載される?
現時点では、AppleはC1モデムをエントリーモデルのiPhone 16eに限定してテストしており、主力モデルのiPhone 16やiPhone 16 Proには依然としてQualcomm製モデムが採用されている。
では、iPhone 17シリーズではどうなるのか?
Appleが2025年のiPhone 17シリーズでC1モデムを主力モデルに採用するのか、それとも2026年以降に本格的な移行を進めるのかは、まだ不明だ。
しかし、Appleがモデム技術を完全に内製化することで、iPhoneのさらなる最適化やコスト削減が可能になる。今回のC1モデムの発表は、その第一歩にすぎない。
今後、Appleがどのように自社製モデムを展開していくのか、注目が集まる。
Reference from : Apple reveals C1, its first in-house 5G iPhone modem, replacing Qualcomm