iOS 19のキーワードは「楽しさ」?
これまで私は、テクノロジーを語るときに「楽しい」という表現をあまり使ってきませんでした。多くの場合、テクノロジーは性能や機能性といった“実用性”で評価されます。
それでもAppleは、長年にわたって製品に“楽しさ”を吹き込むことに長けた企業でした。たとえば、iMac G3は、当時の無機質なPC市場にカラフルさと個性をもたらしました。現在では、M4 iMacがその伝統を受け継ぎ、アクセサリとの組み合わせでも楽しさを演出しています。
ソフトウェアの世界でも同様に、アニメーションや細かなデザインの工夫を通して「使っていて楽しい」と感じさせる工夫が施されてきました。iOS 7の登場時には、iOS 6からの大きな変化に多くの人が驚き、その明るく新しいインターフェースに興奮しました。
そして今、Appleが公開したiOS 19の最初のティーザーにも、同じような空気を感じるのです。
WWDC 2025のティーザーに込められた“楽しい”要素
今年のWWDCのロゴは、明るく華やかな色合いが目を引きます。しかし注目すべきはそれだけではありません。
Appleのグレッグ・ジョズウィアック氏がX(旧Twitter)でWWDC 2025の発表投稿を行った際、カラフルなWWDCロゴが縮んだり弾んだりと動く短いアニメーション動画も添えられていました。その様子はまさに「楽しい」としか言いようがありません。
さらに思い出されるのは、Bloombergのマーク・ガーマン氏が昨年夏に報じたコードネーム情報です。
● iOS 19 のコードネームは「Luck(運)」
● macOS 16 のコードネームは「Cheer(陽気さ)」
これらの単語からも、Appleが今回のソフトウェアアップデートでポジティブなムードを意識していることがうかがえます。
iOS 19で「楽しいiPhone体験」が戻ってくる?
現時点では、iOS 19のデザインが具体的にどう変わるかはまだ不明です。しかし、Appleが放つこの“ティーザーの雰囲気”からは、「もっと楽しく、明るい体験を提供する」方向性が感じられます。
テクノロジー業界や世の中のニュースが厳しい話題に満ちている今だからこそ、AppleがiPhoneを通じて少しでも楽しい変化をもたらしてくれることに期待したいところです。
果たしてiOS 19の新デザインは、私たちにどれだけ“楽しい驚き”を届けてくれるのでしょうか?
Reference from : Apple’s first iOS 19 tease gives off a vibe that we need more of
Apple’s first tease of iOS 19’s new design arrived this week when WWDC was announced, and it’s giving off a very specific vibe.