1, Siriの本格アップグレード
2, 中国市場へのApple Intelligence導入

これまでのポイントアップデートとは違い、iOS 18.5はAppleにとって非常に重要なリリースになる可能性があります。

ガーマン氏によれば、iOS 18.5では、Appleが2023年のWWDCで発表したSiriの新機能群がようやくユーザーの手に届く予定です。

■ Siriに追加される新機能
・ 数百種類のアプリ内・アプリ間アクションに対応
　→ これまでアプリを開かないとできなかった操作が、音声だけで可能に。


・ オンスクリーン認識の強化
　→ Siriが画面上の情報を読み取り、より適切な操作や提案が可能に。

・ パーソナルコンテキストの理解
　→ 過去のメッセージ、訪問先、会議予定などを考慮した回答ができるように。

これにより、Siriは“ただの音声アシスタント”から、“本物のデジタル秘書”へと進化を遂げることになります。

日本のユーザーには直接関係ないかもしれませんが、Appleにとって中国でのAI展開は極めて重要です。現地では、Huaweiなどが自社製スマートフォンに高度なAI機能を続々と導入しており、Appleは遅れを取っている状況。これがiPhoneの販売不振にもつながっているとの見方もあります。

AppleのCEO、ティム・クック氏は次のように述べています。

「Apple Intelligenceがまだ中国で利用できていないが、提供地域ではiPhoneの売上が好調だ。」

つまり、iOS 18.5で中国市場にAI機能を導入できれば、シェア回復につながる可能性があるのです。

現在の見通しでは、iOS 18.5は2025年5月中にリリース予定。
ただし、iOS 18.4が4月前半に登場する場合は、スケジュールが少しずれ込んで6月初旬になる可能性もあります。

Appleは、WWDC25（6月9日開催予定）までには正式リリースを目指しているようです。

これまで小規模な改善にとどまっていたSiriやApple Intelligenceが、ついに本格展開されるとしたら──

iOS 18.5はAI時代に向けた大きな一歩となるはずです。
Siriに期待している人も、中国市場に注目している人も、次のアップデートを見逃さないようにしましょう。