関税で9億ドルの追加コスト、でも今はAppleが吸収中
Appleは、今四半期だけで関税によるコストが約9億ドル(約1400億円)に達すると発表しました。
現時点では、これらのコストを製品価格に転嫁せず、Appleが自社で負担しているとのこと。
しかし、「今後もこのまま」とは限らないようです。
ティム・クック氏の発言:「値上げは“否定せず”」
決算報告の席で、クック氏はこうコメントしています。
当然ながら、関税に関する協議には非常に熱心に取り組んでいます。価格に関して今日発表することはありませんが、オペレーションチームはサプライチェーンの最適化に素晴らしい成果を上げており、引き続き取り組みを強化していきます。出典:Apple says Trump import tariffs will increase its costs by $900 million this quarter - 9to5Mac
この発言、慎重に言葉を選んでいるようでいて、「値上げの可能性を完全には否定していない」ことがうかがえます。
Appleのサプライチェーン戦略:多様化がカギに
Appleは現在、生産体制を中国依存から切り替えつつあります。
● iPhoneなどの主力製品はインドでの生産を強化中
● その他ハードウェア製品はベトナムでの生産も拡大
こうした「脱・中国」戦略は進んでいるものの、関税の影響を完全に回避できるわけではありません。
もしもアメリカ政府が「国内生産」のプレッシャーをさらに強めれば、Appleの代替生産国にも新たな関税が課されるリスクがあります。
今はまだ価格据え置き。でも、状況は一変するかも?
現時点では、Apple製品の価格は変わっていません。
しかし、今後の貿易政策の行方や政権の方針次第で、価格が動く可能性は大いにあります。
ユーザーとしては、「今が買い時」になるかもしれませんね。
今後のApple製品、価格に注目!
● Appleは現在、関税のコストを自社で吸収中
● ただし、将来的な値上げは否定されていない
● サプライチェーンの多様化で対応するも、リスクは残る
関税と製品価格の関係は、見過ごせないトピックになりそうです。
iPhoneやMacの価格が気になる方は、今後のニュースに要注目です。
Reference from :Tim Cook responds to Apple product price increase possibility