iPhoneは発売前に1万回以上テストされる!?
Appleは、製品が世界中のどんな環境でもしっかり動くよう、発売前にとんでもない数のテストをしています。
なんと、iPhoneだけでも1万台以上が“拷問”にかけられているんです。
WWDC 2025では、そんなAppleの耐久試験ラボの内部に一部の来場者が初めて招待され、リアルな検証現場が公開されました。
テストは4カテゴリ:環境/水/落下/振動
Appleのテストは、以下の4つのカテゴリに分類されています。
1, 環境テスト
2, 水耐性テスト
3, 衝撃(落下)テスト
4, 振動テスト
それぞれ見ていきましょう。
1, 環境:塩・光・砂・汗・耳垢まで!?
まずは地球175カ国のあらゆる気候を再現する「環境テスト」。
例:
・100時間かけた塩分暴露試験
・高輝度ライトの照射
・アリゾナ砂漠の砂を模した塵テスト
・人工の汗や耳垢でAirPodsを試験
Appleは、実際のユーザーの使用データを元に、リアルすぎる環境を再現しているんです。
2, 水:雨からソーダまで徹底シミュレート
Apple製品の防水性能(IP等級)は厳しい水テストで保証されています。
順を追って負荷を強めていく方式で…
・軽い雨を模した「天井からの水滴」
・ジェット水流で角まで攻撃(IPX5)
・高圧スプレー(IPX6)
・水深1m・6mへの沈水試験(IPX7/IPX8)
さらにAppleは、ジュースや香水、日焼け止めクリームなど日常的な液体でも検証しているそうです。
3, 衝撃:落とす角度や素材を徹底管理
YouTuberがやってる“落下テスト”とは次元が違います。
Appleでは、
・花崗岩
・アスファルトボード
・粒子入り床材
など、多種多様な素材と角度で、ロボットがデバイスを落とし続けます。落下後の挙動も、専用アプリで細かく分析されています。
4, 振動:バイクの荷台も再現
普段あまり気づきませんが、移動中の“揺れ”も製品へのダメージ原因。
Appleは専用の振動テーブルで、
・輸送時の振動
・オートバイの種類ごとの振動
など、広範囲の周波数で製品を揺らしまくることで、長時間の耐久性もチェックしています。