#VRゴーグル 360度の映像世界に没入体験、その特徴と選びかた

2010年代に入り、技術の進歩とコストの低下により、Oculus RiftやHTC Vive、PlayStation VRなどの高性能で手頃な価格のVRゴーグルが市場に登場し、一般消費者向けに広く普及ししたVRゴーグル。VRゴーグルは、仮想現実(VR)を体験するための装置で、目の前に広がる360度の映像世界に没入することができます。今回は、そんなVRゴーグルの特徴や選び方についてご紹介します。

出典元:photo by shiftall

2010年代に入り、技術の進歩とコストの低下により、Oculus RiftやHTC Vive、PlayStation VRなどの高性能で手頃な価格のVRゴーグルが市場に登場し、一般消費者向けに広く普及ししたVRゴーグル。VRゴーグルは、仮想現実(VR)を体験するための装置で、目の前に広がる360度の映像世界に没入することができます。今回は、そんなVRゴーグルの特徴や選び方についてご紹介します。

目次

「VRゴーグル」の特徴とは?

その動作の仕組みはどうなっているのでしょうか。まず、加速度センサーとジャイロスコープが頭や体の動きを感知し、映像の角度を調整。次に光学レンズがディスプレイからの映像を適切に拡大し、視界全体を覆うように見せます。そして、ソフトウェアとグラフィックス処理で、コンピュータやヘッドセット内蔵のプロセッサが映像を生成し、仮想空間を構築します。

まずはVRゴーグルの特徴について、ご紹介します。

1. 立体視による没入感

VRゴーグルは、左右の目に微妙に異なる映像を表示することで、脳が立体的な映像として認識します。これにより、仮想空間に実際にいるかのような深い没入感を得られます。

2. 頭部の動きに連動した視界の変化

内蔵されたセンサーが頭の動きを感知し、上下左右の動きに合わせて映像がリアルタイムで変化します。これにより、周囲を見回すなど、現実世界と同様の視点移動が可能です。

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出典:https//ja.shiftall.net

3. 多様な種類と用途

VRゴーグルは主に以下の3種類に分類され、それぞれ特徴があります。

①据え置き型(PC接続型): PCやゲーム機と接続して使用、高品質な映像と高度なVR体験できます。
②スタンドアローン型: 外部機器を必要とせず、ゴーグル単体で動作。持ち運びが容易で、場所を選ばずに使用できます。
③モバイル型: スマートフォンを装着して使用でき、手軽にVR体験ができます。価格が比較的安価で、初心者に適しています。

4. 多彩な活用シーン

VRゴーグルは、ゲームや映画の視聴だけでなく、仮想観光や教育、医療、トレーニングなど、さまざまな分野で活用されています。これにより、現実では難しい体験や学習を安全かつ効果的に行うことが可能です。

これらの特徴により、VRゴーグルは新たな体験や学習の手段として注目されています。

目的に応じて選びたい!「VRゴーグル」の選び方

それでは、VRゴーグルは、どのようなポイントを重視して選べば良いでしょうか?
VRゴーグルを選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると、自分に適したモデルを見つけやすくなります。

1. 使用目的を明確にする

ゲームプレイには、高解像度や高リフレッシュレートに対応したモデルが適しています。 例えば、ソニーの「PlayStation VR2」はPS5と連携し、高品質なVRゲーム体験を提供します。
また、動画視聴や、その他の簡単な体験で手軽にVRを楽しみたい場合、スマートフォンを装着して使用するモバイル型のVRゴーグルが便利です。 これらは比較的安価で、初心者に適しています。

2. ゴーグルの種類を選ぶ

前出の「据え置き型(PC接続型)」、「スタンドアローン型」、「モバイル型」のどれを選ぶべきか迷ったら、以下を参考にしてみてください。

据え置き型(PC接続型)は、高性能なPCと接続して使用し、高品質な映像と高度なVR体験が可能です。 ただし、ケーブルの取り回しや設置スペースに注意が必要です。 スタンドアローン型は、外部機器を必要とせず、ゴーグル単体で動作します。 そのため持ち運びが容易で、場所を選ばずに使用できます。 モバイル型は、スマートフォンを装着して使用するタイプで、手軽にVRを体験できます。 価格が比較的安価で、初心者に適しています。

3. 解像度とリフレッシュレートを確認する

解像度が高いほど映像が鮮明になり、リフレッシュレートが高いほど動きが滑らかになります。 一般的に、リフレッシュレートは90Hz以上が望ましいとされています。

4. トラッキング方式を確認

・3DoF(Degrees of Freedom): 頭の回転のみを検知します。 主に動画視聴向けです。
・6DoF: 頭の回転に加え、前後・左右・上下の動きを検知します。 ゲームなどのインタラクティブな体験に適しています。

5. 装着感と重量をチェック

長時間の使用を考慮し、軽量でフィット感の良いモデルを選ぶことが重要です。 メガネを使用している場合は、メガネをかけたまま装着できるかも確認しましょう。

6. 予算を設定する

VRゴーグルは価格帯が広いため、予算内で最適なモデルを選ぶことが大切です。 高性能なモデルは高価ですが、用途に応じて必要な機能を持つモデルを選ぶと良いでしょう。

これらのポイントを踏まえて、自分のニーズに合ったVRゴーグルを選ぶと、より満足度の高い体験を得ることができます。

VRグラスの代表的な製品例

これまでに発売されているVRグラスの代表的な製品例と、その特徴をご紹介します。

1. Meta Quest 3

発売時期:2023年10月10日
タイプ:スタンドアローン型
価格:128GBモデルが74,800円(税込)、512GBモデルが96,800円(税込)
特徴:Snapdragon XR2 Gen2チップを搭載し、96度の視野角、8GBのRAM、高解像度ディスプレイ、ハンドトラッキング機能を備えています。

2. Sony PlayStation VR2

発売時期:2023年2月22日
タイプ:据え置き型(PC接続型)
価格:74,980円(税込)※希望小売価格
特徴:PS5向けに設計され、USB-Cケーブルで接続するだけで使用可能。新たにデザインされたPS VR2 Senseコントローラーにより、操作性と快適性が向上しています。

3. Apple Vision Pro

発売時期:2024年6月28日(日本)
タイプ:スタンドアローン型
価格:599,800円〜(税込)
特徴:没入型の体験を提供し、仮想空間をカスタマイズ可能。デザインは美しいものの、やや大きく重いとされています。 また、内蔵バッテリーを使用することで、外部機器に接続せずに単体で動作するスタンドアローン型のデバイスとして設計されていますが、バッテリー駆動時間は最大で約2時間であり、長時間の使用には電源への接続が推奨されています。

4. Meta Quest 3S

発売時期:2024年10月15日(日本)
タイプ:モバイル型
価格:128GBモデルが48,400円、256GBモデルが64,900円(日本国内での価格)
特徴:Meta社の最新モデルで、手頃な価格ながら高性能を実現しています。Snapdragon XR2 Gen2チップを搭載し、96度の視野角と高解像度ディスプレイを備えています。ハンドトラッキングや高リフレッシュレートに対応し、滑らかなVR体験が可能です。このモデルは、上位機種であるMeta Quest 3と同等の処理能力を持ちながら、価格を約3割抑えた普及モデルとして位置付けられています。

2025年にも新商品が発表されるVRゴーグル。
今買うか、新商品を待つか?買うならどのタイプを買うか、参考にしていただけたら嬉しいです。

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