Appleが18.8インチの折りたたみ式ディスプレイを搭載したデバイスを開発していることは、複数のサプライチェーン情報から確認されています。ただし、その用途については専門家の間で意見が分かれています。

ディスプレイアナリストのロス・ヤング氏は以前、Appleが20.xインチの折りたたみ式ディスプレイに興味を持っていると述べ、それがMacBook向けの新カテゴリとなる可能性を示唆しました。

また、アナリストのミンチー・クオ氏も、Appleが当初20.3インチの折りたたみ式ディスプレイを検討していたと指摘。その後、Appleはやや小型の18.8インチモデルに移行していると述べました。

一方、アナリストのJeff Pu氏は、iPad向けの折りたたみディスプレイの可能性を指摘しており、現時点ではMacBook向けなのか、iPad Pro向けなのか確定していません。

リーク情報で知られるDigital Chat Stationによると、この折りたたみ式デバイスのプロトタイプには、ディスプレイ下にFace IDを統合する技術が採用されているといいます。

Appleはすでにディスプレイ内蔵のFace IDに関する複数の特許を取得しており、技術的な課題の解決に成功した可能性があります。

現時点で、Appleが18.8インチの折りたたみ式ディスプレイをどのデバイスに採用するのかは不明です。ただし、全画面ディスプレイを活用する製品としてはiPadの方が適していると考えられます。

Appleは、全画面ディスプレイとソフトウェアキーボードを搭載したMacBookの特許も取得していますが、これを実用化するためには以下の3つの課題を解決する必要があります。

1.物理キーボードなしでも快適にタイピングできる設計
2.ソフトウェアキーボードの感触を、物理キーボードに近づける技術
3.タッチタイピングに適したインターフェースの開発

Appleはこれらの課題について、2018年頃から特許を出願し続けています。しかし、現時点でそれを製品化する明確な計画は確認されていません。

一部の専門家は、AppleがmacOSとiPadOSを両方実行できる「ハイブリッドデバイス」を開発しているのではないかと推測しています。ただし、Appleは一貫して「MacとiPadは別の用途向けに設計された製品」であると強調しており、両OSを統合したデバイスを投入する可能性は低いとみられます。

ディスプレイ下にFace IDを組み込む技術は、以前からiPhoneへの搭載が最優先と考えられていました。

しかし、現時点ではその技術の実用化時期は不明で、iPad Proや折りたたみデバイスへの搭載が先行する可能性も考えられます。

⚫︎ Appleが18.8インチの折りたたみ式デバイスを開発中であることは確実
⚫︎ このデバイスがiPad Proなのか、MacBookなのかは不明
⚫︎ リーク情報によると、ディスプレイ内蔵のFace IDを搭載したプロトタイプが存在
⚫︎ AppleはmacOSとiPadOSを統合したハイブリッドデバイスを開発する可能性も
⚫︎ ディスプレイ内蔵のFace ID技術は、今後のiPhone、iPad、Macに展開される可能性がある

今後のAppleの正式発表に注目が集まります。
あなたは折りたたみ式iPadとMacBook、どちらが実現すると考えますか？