可変絞りとは?写真の“奥行き”を自由に操る技術
「可変絞りレンズ」とは、レンズの開口部(F値)を機械的に変えられる仕組みのこと。
これにより、撮影時の「被写界深度(DoF)」――つまりピントの合う範囲を自由にコントロールできます。
たとえば…
⚫︎ 背景をぼかして被写体を際立たせたいとき → 浅いDoF(開放)
⚫︎ シーン全体をくっきり写したいとき → 深いDoF(絞る)
ポートレートモードでも似たような効果を再現できますが、これはソフトウェア的な処理。
一方、可変絞りレンズなら、本物の光学効果で背景ボケをコントロールできるため、写真も動画もより自然で立体的な表現が可能になります。
特に、屋外での動画撮影では、光量を絞れることで映像表現の幅が広がるのもポイントです。
Apple、サプライヤーとすでに開発中
韓国メディア「ETNews」によると、Appleはすでに主要サプライヤーに対して
「iPhone 18シリーズに可変絞りを搭載する」と正式に通達したとのこと。
「AppleはiPhone 18シリーズに可変絞りカメラを導入することを決定。
設計と部品の商業化がすでに進行中だ。」(業界関係者談)
具体的には、iPhone 18 ProとPro Maxのメインカメラにこの技術が搭載される見込み。
製造面では、LG Innotek、Foxconn、Luxshare ICT、Sunny Opticalなどが協力しています。
9to5Macの見方:いよいよ実現段階へ
この技術は、数年前からiPhoneの“次の一手”として噂されてきました。
iPhone 17では実現しなかったものの、iPhone 18での実装はほぼ確実と見られています。
ただし、現実的な期待値も必要です。
iPhoneのセンサーは一眼カメラより小さいため、被写界深度の変化は控えめになる可能性があります。
それでも、風景や建築などの撮影では、「前景から背景までピントを合わせたい」ときに絞りを調整できるのは大きな進化です。
まとめ:iPhoneカメラの次なる進化は“光のコントロール”
可変絞りの導入は、“ソフトウェア頼みのカメラ”から“本格的な光学表現ができるカメラ”への大きな一歩。
iPhone 18 Proのカメラが「プロ機に近づく」、そんな未来が少しずつ見えてきました。