M5 iPad Proは噂以上のアップデートだった
ついに発表された「M5 iPad Pro」。
当初は「M5チップの性能アップくらいでは?」と見られていましたが、ふたを開けてみると、それ以上の進化がありました。
噂されていた「デュアルフロントカメラ」は搭載されなかったものの、ナノテクスチャディスプレイとM5チップの強化で、想像以上に魅力的な仕上がりです。
特に、屋外でも反射を抑えた表示ができるナノテクスチャは、明るい場所で作業する人にとって理想的なアップデートでしょう。
想定外のサプライズ機能たち
M5 iPad Proは、単なるチップ強化だけではありません。
ハードウェアも通信性能も、しっかり進化しています。
⚫︎ メモリ帯域幅:153GB/s(M4比+30%)で、マルチタスク性能が向上
⚫︎ C1Xモデム:通信速度が最大50%向上、電力消費も最大30%削減
⚫︎ 急速充電対応:わずか35分で50%までチャージ可能
⚫︎ N1ワイヤレスチップ:Wi-Fi 7/Bluetooth 6対応、AirDropなどの信頼性もアップ
⚫︎ 120Hz外部ディスプレイ対応:外部モニター利用時の描画もなめらかに
特に新しいC1Xモデムの省電力性は、外出先でセルラーモデルを使うユーザーには大きな恩恵です。
これまで以上に「iPadだけで仕事を完結できる」環境が整いました。
M5 iPad Proが“買い”な理由
筆者が特に注目しているのは、メモリ強化と急速充電。
ベースモデルのRAMが12GB(M4では8GB)に増え、1TBモデルなら16GBに。
これにより、Stage Managerや複数アプリの同時処理も格段にスムーズになりました。
また、毎日数時間セルラーモデルを使う人にとって、バッテリー持ち+充電速度の向上はかなりのアップグレード。
急速充電があれば、外出前のわずかな時間でも半分以上の充電が可能です。
さらに、N1チップの採用でAirDrop・テザリングの安定性も強化。
Appleデバイス間の連携が一段と快適になりそうです。
今後の展開にも期待
今回の120Hz外部ディスプレイ対応は、次期Studio Displayの高リフレッシュレート対応を示唆している可能性もあります。
iPad Proと周辺機器の連携が、これまで以上にスムーズになりそうです。
M5チップ、C1Xモデム、ナノテクスチャの組み合わせにより、M5 iPad Proは「期待以上」の進化を遂げました。
M4モデルを持っている人でも、今回は買い替えを検討する価値がある一台と言えるでしょう。
※M5 iPad Proの日本価格は11インチモデルが168,800円(税込)から。
前世代M4モデルはすでに販売終了していますが、性能差と新機能を考慮すると価格据え置きに近い設定です。
項目 | M4 iPad Pro | M5 iPad Pro |
---|---|---|
チップ | Apple M4チップ(3nm 第2世代プロセス) | Apple M5チップ(3nm 第3世代プロセス) |
CPU/GPU性能 | CPU最大10コア/GPU最大10コア | CPU最大10コア/GPU最大10コア(新Neural Accelerator搭載) |
メモリ(RAM) | 8GB(標準)/16GB(上位モデル) | 12GB(標準)/16GB(上位モデル) |
メモリ帯域幅 | 120GB/s | 153GB/s(約30%向上) |
通信性能 | 5Gモデム(従来モデル) | C1Xモデム搭載(最大50%高速/消費電力30%削減) |
ワイヤレス | Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 7/Bluetooth 6(N1チップ搭載) |
ディスプレイ | Ultra Retina XDR(最大1000ニット) | 同上+ナノテクスチャオプション追加 |
外部ディスプレイ出力 | 最大60Hz出力 | 最大120Hz出力(外部モニター対応強化) |
充電性能 | 通常充電(約2時間で満充電) | 急速充電対応(35分で50%充電) |
価格(税込) | 販売終了(参考:M4時代は約168,800円〜) | 168,800円〜(11インチ 256GB) |
参照元サイト
Apple’s M5 iPad Pro is here, packed with more new features than we were initially expecting. Here are the biggest surprise upgrades.